ありさとの雑記帳

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動画「どこかの1位のフィクサー」

原作 第12話あたりの東谷サイドの心境……のような動画。


1位のモデルで動画を作りたいと、いくつかモーションを流し込んで試してみて、一番似合ったのが、伊達の犬さんの「フィクサー」のモーションでした。
(ちなみに、2位のモデルは捻じりボーンの設定がおかしいらしく、ちゃんと踊ってくれません。修正しなきゃ)

そこで、改めて歌詞(https://piapro.jp/t/G_Y4)を見てみたところ、
パパラッチ編の東谷の気持ちを歌っているようだと感じました。
「記憶を消してしまいたい、自分の存在を消してしまいたいほどにつらいから、いっそ加害者に、奪う側にまわってしまえ」という歌です。「フィクサー」というのは黒幕の意味があります。
スキャンダルのために高人さんを失って、目の前がぐちゃぐちゃになった東谷が高人さんを奪い返すために企てを巡らすパパラッチ編にぴったりの歌ではないですか。
「嘘味の粒々を喉から締め出した悲鳴ごと嚙み砕く」なんてフレーズもあります。まさに、ミントタブレット! 

これは真面目に動画作らなきゃと思ったのですが、果たしてデフォルメモデルで作る内容だろうか、ちゃんと等身大モデルで作るべきじゃないのかと、しばし逡巡。
考えた末、等身大の東谷がこの曲で踊るのかといったら、踊って心情を吐露したりしないだろう、でも、東谷の人形……というか心象風景の中の分身だったら、踊ってもおかしくないだろうという結論に達し、デフォルメモデルをメインにして動画を作ることにしました。


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幸いにも、デフォルメモデルの素体の作者さんが、良い感じの衣装モデルを配布してくださっていたので、人形を操るための等身大のマネキンモデルを急遽でっちあげ、前口上部分を作成しました。
前口上部分のフォントはMicrosoft JhengHei(日本語フォントじゃなかったのか!)。
歌詞のフォントは「たぬき油性マジック」。
「できない約束を」の部分は「ふい字フォント」。

踊っているモデルは、人形らしさを出すために目の光を消し、泣けない現実の東谷(等身大モデル)の代わりに、目の縁に涙を浮かべています。涙はよく見ないと分からないですが。


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「出来ない約束を」のところには、去っていく高人さんのカットを入れてみました。
「出来ない約束を」が意味するのが、同居なのか、別れなのか、作った人間も迷いつつ。


モーション配布動画に使用されている音源は、歌詞の1番の途中から最後の歌詞に飛んでいて、「嘘味の粒々を喉から締め出した悲鳴ごと嚙み砕く」のフレーズが入っていません。どうにか入れられないかと、いろいろやってみたのですが、音源の加工ができず、結局そのまま使用することにしました。


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「沈め」の部分はダンスのモーションもあったのですが、どうしても水の中に沈んでいくイメージを入れたかったので(この時期に見ていた『さらざんまい』のイメージが混じったかも)、あのようになりました。
フリスクを握りしめているのは原作12話の冒頭あたりの東谷……のつもり。


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「打ち鳴らせ」の歌詞で、光が差し込んで人形の目に光が入るのですが、あそこで差し込んでくる光は、実は、珠理雄さんによるゴシップカメラマンについての情報……ということになります。


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「奪え」の歌詞で反撃開始。ガラスを壊す演出はモーション配布動画にあった演出の真似ですが、0章で高人さんが壊してくれた「アクリル板」を、今度は自分で蹴破って、世界=高人さんを取り戻しにいくという意味合いもあります。


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クライマックスは変化をつけるために、等身大モデルも顔を出さないように踊ってもらいました。hiro Kさんの衣装モデルがよく出来ていたので、モーションの修正なしで大丈夫でした。

技術的な制作メモは別ブログ( http://alisato.hateblo.jp/entry/20190701 )で。